グラーツ (Graz)
オーストリア・シュタイヤマルク州の州都。ウィーンに次ぐ第二の都市として知られており、その名称はスラブ語の“グラデツ”(小さい城)に由来します。14世紀にはハプスブルク家の支配下に置かれ、オスマン帝国に対抗する堅固な城塞が築かれました。
ウィーン (Vienna)
音楽と芸術の都として知られるオーストリアの首都。かつてハプスブルク家のオーストリア=ハンガリー帝国の都として栄え、今もなお宮廷文化が街中の至るところに残されています。ウィーン国立歌劇場やシェーンブルン宮殿など有名な歴史的建造物が多く、これらは世界遺産にも登録されています。
ザルツブルク (Salzburg)
ドイツの国境付近にあるオーストリアの都市。モーツァルトの生地として有名な都市で、旧市街には彼の生家が一般公開されています。例年夏には国際的に著名なザルツブルク音楽祭が開催され、モーツァルトの作品を中心にオペラやオーケストラが披露されます。
インスブルック (Innsbruck)
オーストリア西部・チロル州の州都。古くからヨーロッパを結ぶ交通の要衝として栄えた都市で、地名はアルプスの麓を流れる「イン川の橋」を意味します。アルプス山脈の壮大な景色を背景に、市街には中世を偲ばせるゴシック様式の街並みが広がっています。
ハルシュタット (Hallstatt)
「世界で最も美しい湖畔」として知られる、オーストリア・ザルツカンマーグート地方の町。先史時代より岩塩採掘が盛んに行われた地で、その地名はケルト語で「塩の町」を意味します。
かつて岩塩は「白い黄金」と呼ばれる程価値があり、ハプスブルク家は直轄地としてこの地を手厚く保護したのだそう。