Popular Breakfasts in Asia – アジアの朝ごはん –

マサラドーサ (Masala Dosa)、インド

スパイスで炒めたジャガイモをドーサで包んだインドの料理。ドーサとは挽いた米とウラド豆を発酵させ、薄く焼いてクレープ状にしたものをいいます。

主に南インドで親しまれている料理で、ペースト状の薬味「チャツネ」やレンズ豆と野菜のスープ「サンバール」などが添えられて提供されることが一般的です。

インドでは、南北で食文化が異なり、北インドでは小麦から作られるナンやチャパティ、南インドでは米から作られるドーサやイドゥリが主食として食べられています。

ナシゴレン (Nasi Goreng)、インドネシア

“Nasi”(ご飯)、“Goreng”(揚げる)を意味するインドネシアの郷土料理。国民食として親しまれている料理で、マレーシアやシンガポールなどの周辺国でも食されています。

一般的に、米と一緒に鶏肉(牛肉)やエビ、たまねぎなどの具材を炒め、ケチャップマニスやサンバルといったインドネシアの調味料で味付けをして作られますが、材料や味付けは地域によってさまざまなものがあります。

ナシゴレンの原型は10世紀頃、中国人移民から伝わった「炒飯」というのが通説とされているようですが、他にも中近東から伝わった「ピラフ」だという説もあります。

チュッ (Juk)、韓国

米やもち米粉をよく煮詰めて作られた韓国のお粥。セウチュッ(エビ粥)、チョンボッチュッ(アワビ粥)、ケッチュッ(ゴマ粥)、タッチュッ(鶏粥)などバラエティーに富んだ種類があり、健康的な食事として親しまれています。

カヤトースト (Kaya Toast)、シンガポール

カリカリに焼いたパンにカヤジャムを塗ったシンガポールのトースト。カヤジャムとは、ココナッツミルクや卵、パンダンリーフを煮詰めて作られたジャムのことを言います。「コピ」と呼ばれるコンデンスミルク入りのコーヒーや半熟卵とセットで提供されているのが一般的です。

その歴史は、20世紀中国・海南省からの移民たちがシンガポールでコーヒーショップのビジネスを始め、そこで提供されたのが始まりであるといわれています。

ジョーク (Chok)、タイ

タイの朝食の定番メニューとして親しまれているお粥。タイのお粥には、米をじっくり煮込んだ「ジョーク」と、サラサラとしたスープのような「カオトム」の2種類があります。

鶏・豚のひき肉や、生姜、ネギなどが入っており、お粥に卵を落として余熱で火を通していただいたり、「パートンコー」(中国式の揚げパン)と一緒にいただいたりします。

Photo by whity

鹹豆漿 (シェンドウジャン)、台湾

ほんのり甘い豆乳と具材の塩加減がちょうどよく合わさった台湾風豆乳スープ。温めた豆漿(豆乳)に醤油や黒酢、ラー油が加えられ、台湾の伝統的な揚げパン「油條(ヨウティアオ)」と一緒にいただきます。中の具材はお店によって異なり、ザーサイやパクチーなどさまざまなものがあります。

Photo by Connie Ma

油条 (Youtiao)、中国

生地を棒状にして油で揚げた中国の揚げパン。ほんのり塩味が付けられており、朝食として豆乳やおかゆと一緒にいただきます。別名「油炸鬼」とも呼ばれ、そのいわれとして1つの逸話が残されています。

南宋の時代 (12~13世紀)、恐怖政治をふるった政治家として知られる秦檜が、外交政策を巡って対立していた将軍・岳飛を謀殺してしまいました。

秦檜夫婦が敵国と秘密裏に通じて秦檜を処刑したことから、杭州の王小二という人が夫婦に見立てて象った生地を油で揚げて「釜煎りの刑」にすることで恨みを晴らそうとしたと伝えられています。

ハルワプーリ (Halva Puri)、パキスタン

パキスタンで親しまれている伝統的な料理。揚げたセモリナ粉(小麦粉の一種)やシロップ、ナッツ類などから作られる「ハルワ」と柔らかい揚げパン「プーリ」のことを言います。これらの他に、ジャガイモとひよこ豆のカリー「アルチャナ」を一緒にいただくこともあります。

ホットシログ (Hotsilog)、フィリピン

「シログ」と呼ばれるフィリピン流定食の一種。シログとはガーリックライスと目玉焼き、おかずがセットになった料理で、ホットシログはこのセットにソーセージが含まれています。

この他にも、コーンビーフと玉ねぎを炒めたおかずが入った「コーンシログ」や甘辛く味付けした豚肉(トチーノ)が入った「トシログ」などがあり、朝食の定番メニューとして親しまれています。

バインミー (Bánh Mì)、ベトナム

フランスパンに、レバーペーストやハム・野菜の酢漬けなどさまざまな具材を挟んだベトナムのサンドイッチ。ベトナムでは朝食を外で食べることが多く、早朝から食堂や屋台が通勤・通学前の人々で賑わいます。

フランス統治時代にフランスからバゲットが持ち込まれ、現地の食材を挟んで食されるようになったのがはじまりです。1970~80年代には、国外へ亡命したベトナム難民によって世界各国で親しまれるようになりました。

ナシレマ (Nasi Lemak)、マレーシア

マレーシアを代表する国民食。ココナッツミルクで炊いたご飯のことで、ナシ(Nasi)は「ごはん」、レマ(Lemak)は「油分」を意味します。ナシレマには、さまざまな付け合わせが添えられており、ゆで卵やきゅうり、小魚、サンバルソース(辛味調味料)などがあります。 

RECOMMENDED POST

Local Cuisines in Morocco – モロッコの郷土料理 –

タジン (Tajine) モロッコの郷土料理の一つ。牛肉や玉ねぎ、ニンニクにスパイスを加えてタジンで調理した料理です。タジンとは、円錐型の蓋をした容器のこと。砂漠地方にあるモロッコでは、水が貴重なことから食材から出る水蒸 […]

Read More

Local Cuisines in South Africa – 南アフリカの郷土料理 –

バニーチャウ (Bunny Chow) 中の生地をくりぬいた食パンにカレーを詰めた料理。南アフリカ東海岸にある港町・ダーバンが発祥とされ、インド系アフリカ人によって生み出されたといわれています。イギリス統治時代のインドで […]

Read More

Local Cuisines in Ethiopia – エチオピアの郷土料理 –

インジェラ (Injera) エチオピアのクレープのように平たいパン。テフと呼ばれる穀物の練粉を発酵させ、薄く焼いたもので、エチオピアでは主食として食されています。インジェラの上には色とりどりのおかずが乗せられ、各々をく […]

Read More
PAGE TOP