

クティア (Kutia)、ウクライナ
ウクライナの伝統的な穀物のデザート。小麦やナッツ、ドライフルーツ、はちみつなどから作られるもので、クリスマスイブの夕食の一品として提供されます。ウクライナの他にも、ベラルーシやポーランド、ロシアなど広い地域で親しまれています。

リンツァートルテ (Linzertorte)、オーストリア
オーバーエスターライヒ州の州都・リンツ発祥のお菓子。アーモンドパウダーやシナモン、クローブなどから作られる生地にレッドカラント(赤スグリ)ジャムを載せて焼き上げたトルテです。
リンツァートルテの原型となったのは「リンツァー・マッセ」と呼ばれるお菓子で、これは世界最古のトルテともいわれています。

オリーボーレン (Oliebollen)、オランダ
ドーナツの原型といわれるオランダの伝統的なお菓子。特にクリスマスと新年の定番のお菓子として知られており、これは古代ヨーロッパの冬至祭・ユールの時期に食されいていた歴史があります。プレーンの他に、リンゴやバナナ、カスタードなど種類も豊富です。

バーズラーレッカリー (Basler Läckerli)、スイス
スイス北西部・バーゼル発祥の伝統的な焼き菓子。シナモン・ナツメグ・クローブなどのスパイスやハチミツ、ヘーゼルナッツ、アーモンド、キルシュ(サクランボのブランデー)などから作られるもので、焼き上げた生地の表面にキルシュアイシングを塗って仕上げます。
一年を通して親しまれているお菓子ですが、クリスマスやお正月など特別な日にも食されます。

ロスコン・デ・レジェス (Roscon de Reyes)、スペイン
スペインのクリスマスのお菓子。ドーナツ型の生地に砂糖漬けしたフルーツやナッツが散りばめられたケーキで、1月6日の公現祭(3名の賢者がキリストの誕生を祝福した日)に食されます。ケーキの中には陶器の人形や豆が入っており、前者は幸運が訪れ、後者はロスコンの代金を支払わなければならないルールがあるそう。

リスアラマン (Risalamande)、デンマーク
デンマークの伝統的なライスプディング。米、ホイップクリーム、バニラ、刻んだアーモンドから作られるもので、温かいチェリーソースをかけていただきます。北欧諸国では広く親しまれており、クリスマスの定番のデザートとして知られています。

シュトレン (Stollen)、ドイツ
ドイツの伝統的なクリスマスケーキ。ドライフルーツやナッツ、カルダモン、シナモンなどが入った生地を焼き上げ、全体を覆うように粉砂糖をまぶして作られます。その発祥はザクセン州・ドレスデンであるといわれており、この地では例年第2アドヴェントの土曜日にシュトレン祭りが開催されます。
ブッシュドノエル (Bûche de Noël)、フランス
薪の形をしたフランスのロールケーキ。フランス語で “Bûche” =「薪」、“Noël” =「クリスマス」を意味します。古代ゲルマンの冬至の祭り“ユール祭”では、大きな丸太を焚く習慣があり、ブッシュドノエルはこの丸太を模しているといわれています。(諸説あり)
レッドベルベットケーキ (Red Velvet Cake)、アメリカ
ココアパウダーと食用色素で色付けされた生地とクリームが層になったケーキ。色鮮やかな赤色が特徴的なケーキで、特にクリスマスやバレンタインデーに多く食されます。その起源は1,800年頃ビクトリア朝時代とされていますが、発祥地については諸説あります。
アメリカ南部と主張する歴史家に対し、ニューヨーク市にあるウォルドーフ・アストリアホテルはレッドベルベットケーキのレシピはホテル内のシェフによって作られたと主張しています。

クリスマスケーキ (Chrismas Shortcake)、日本
クリスマスにショートケーキを食べるのは日本独自の文化ですが、その始まりは老舗の洋菓子店・不二家。1910年、横浜の元町に1号店が開店されたその年にクリスマスケーキが販売されました。
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