

ヴィーナー・メランジュ (Wiener Melange)
ミルク入りのエスプレッソにミルクフォームを浮かべたオーストリアのコーヒー。名称は “Wiener Melange” (ウィーン風の混ぜたもの)を意味します。ウィーンのカフェ文化は300年以上の歴史があり、その起源は1680年代の第一次ウィーン包囲戦でトルコ軍から伝わったことが始まりであるといわれています。
カプチーノとよく比較されますが、メランジュはコーヒーとミルクの特別なブレンドで、カフェラテに似ています。

アインシュペンナー (Einspänner)
エスプレッソの上にたっぷりのホイップクリームを浮かべたウィーンのコーヒー。一見フランツィスカーナーに似ていますが、フランツィスカーナーはエスプレッソにミルクが入っているのに対して、アインシュペンナーには入っていません。
かつて御者(馬車に乗って馬を操る人)たちの間で好まれていた飲み物で、その名称は「一頭立ての馬車」を意味します。ホイップクリームはコーヒーの保温の役割も担っており、彼らは暖を取るために飲んでいたともいわれています。

フランツィスカーナー (Franziskaner)
ミルク入りのエスプレッソの上にホイップクリームを浮かべたコーヒー。ホイップクリームにはチョコレートパウダーが掛かっており、その名称は「フランシスコ会修道士」を意味します。これは、飲み物の色が修道士の僧服の色と似ているため、このような名称が付けられたといわれています。

カプジナー (Kapuziner)
イタリアを代表するコーヒー・カプチーノの原型となったコーヒー。飲み物の色がカプチン修道会の修道士の僧服の色と似ていることから、このような名称を付けられたといわれています。中世ヨーロッパの名門王家・ハプスブルク家によってイタリアにも伝わり、独自に変化を遂げました。
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