カルヤランピーラッカ (Karjalanpiirakka)
フィンランド東部カレリア地方の伝統料理。ライ麦の生地にミルク粥やマッシュポテトのせて焼き、最後にムナボイ(卵とバターを混ぜ合わせたもの)をトッピングした料理です。今では、国民的な料理として軽食や朝食に食されることが多いそう。
ヘルネケイット (Hernekeitto)
フィンランドの豆のスープ。伝統的に毎週木曜日に食べる習慣があり、「木曜日のスープ」とも呼ばれています。これはフィンランドにカトリックが普及していた13世紀頃からの習わしであり、金曜日の断食を乗り切るために栄養価の高い豆のスープが食されるようになったといわれています。
ポロンカリストゥス (Poronkäristys)
フィンランドのトナカイの肉を使用した煮込み料理。トナカイは主に北部のラップランド地方に生息しており、フィンランドでは日常的にトナカイ肉を用いた料理が親しまれています。
ポロンカリストゥスにはトナカイ肉の他に、マッシュポテトとリンゴンベリー(コケモモ)ジャムが添えられているのが一般的です。
レイパユースト (Leipäjuusto)
フィンランドの伝統的なチーズ。またの名を「ユーストレイパ」といい、その名称はフィンランド語で“Leipä”は「パン」、“Juusto”は「チーズ」を意味します。表面に焼き目が付くまで高温でグリルし、クラウドベリー(ホロムイイチゴ)のジャムやサワークリームと一緒にいただきます。
また、フィンランドのチーズ入りコーヒーとして知られる「カフェオスト」には、このレイパユーストが入っています。
ロヒケイット (Lohikeitto)
フィンランド語で “Lohi” =「サーモン」、“Keitto” =「スープ」を意味する料理。サーモンやじゃがいも、ニンジン、たまねぎ、牛乳(もしくは生クリーム)などから作られ、ディルと呼ばれるハーブで風味付けされます。スウェーデンでは“Laxsoppa”と呼ばれる同様の料理が存在します。
カラクッコ(Kalakukko)
フィンランド・サヴォ地方に伝わる料理。魚と豚肉をライ麦の生地で包み、オーブンで焼き上げて作られるもので、北サヴォ県に位置する都市クオピオが発祥といわれています。2002年7月には、EUにおける地理的表示保護制度の一つ「伝統的特産品保護(TSG)」に認定されました。
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