

バニーチャウ (Bunny Chow)
中の生地をくりぬいた食パンにカレーを詰めた料理。南アフリカ東海岸にある港町・ダーバンが発祥とされ、インド系アフリカ人によって生み出されたといわれています。イギリス統治時代のインドでは、サトウキビ農園の労働力として多くのインド人が南アフリカに移住した歴史があります。
1948年~1991年まで南アフリカで行われてきた「アパルトヘイト」(人種隔離政策)においては、有色人種は店内での飲食が禁じられていたため、食器を使わずに持ち運びができる料理としてバニーチャウが考案されたと考えられています。(諸説あり)

ボボティ (Bobotie)
南アフリカの国民食。スパイスなどで味付けしたひき肉や野菜、ドライフルーツを容器に敷き詰め、溶き卵を流し込んでオーブンで焼き上げて作られます。ヨハネスブルグに次ぐ南アフリカ第2の都市ケープタウン発祥とされる「ケープマレー料理」の一つです。
ケープマレーとは17世紀半ば以降のオランダ海上帝国期、マレーシアやインドネシアといったアジアやアフリカ諸国から奴隷として連れてこられた人々のことをいいます。

フェトクック (Vetkoek)
南アフリカの揚げパン。カレー風味のひき肉が詰められているものが一般的ですが、ジャムやチーズなど甘いものから塩気のあるものまで様々なものがあります。主に街中の露店で供されており、朝食や軽食として親しまれています。

ビルトン (Biltong)
南アフリカの干し肉。酢とスパイスで調理した肉を、2週間程度自然乾燥させて作られるもので、近年では南アフリカ国内のみならず海外でも親しまれています。牛肉が一般的ですが、ダチョウや鹿、バッファローなど様々なビルトンがあります。
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