

ヴァレニキ (Varenyky)
ウクライナの伝統料理のひとつ。小麦粉を練った生地に具を包み茹でたもので、バターやサワークリームと一緒にいただきます。見た目は中国の餃子によく似ていますが、中身は肉類/じゃがいも/キャベツ/チーズ/サクランボなどさまざまなものがあります。

チキンキエフ (Chicken Kiev)
ウクライナで親しまれいるチキンカツレツ。ハーブやにんにくなどで味付けしたバターを鶏肉で巻き、パン粉を付けて揚げた料理で、国境を超えて広い地域で食されています。
その名称はウクライナの首都キエフ(キーウ) から名付けられたとされているものの、その起源には諸説あり、未だ明らかになっていません。

カラヴァイ (Korovai)
ロシアをはじめ、ウクライナ、ブルガリアなどの地域で作られる結婚式のパン。キリスト教以前の時代から伝わる伝統的なパンで、生地の表面には細やかな装飾が施されています。
カラヴァイの形は太陽を模した円形をしており、サイズが大きければ大きいほど幸せな結婚生活を贈ることができると信じられています。

ボルシチ (Borscht)
ウクライナやロシアなど東ヨーロッパで作られるスープ。ビーツをベースとした野菜と肉類を煮込んだ料理で、サワークリームやパンプ-シュカと呼ばれるウクライナのパンと一緒にいただきます。
ロシアの代表的な料理として認識が広まっているボルシチですが、その発祥はウクライナであるとされ、2022年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。

バノシュ (Banosh)
ウクライナのトウモロコシのお粥。コーンミールや「スメタナ」と呼ばれるサワークリーム、揚げラード、マッシュルーム、チーズなどから作られます。カルパチア山脈地域に住む「フツル」族の料理として知られており、かつてはこの地域の羊飼いたちに親しまれていたそうです。

パンプーシュカ (Pampushka)
ウクライナのパン。丸く形を整えた生地を型に入れて焼き、仕上げにガーリックソースを塗って作られます。ビーツをベースとしたスープ「ボルシチ」と一緒に供されるのが一般的です。
おやつとして食べられる甘いパンプ-シュカもあり、ジャムが入ったものや粉砂糖がかかったものなどがあります。

デルニー (Deruny)
ウクライナのジャガイモのパンケーキ。細かくすりおろしたジャガイモや玉ねぎ、卵、小麦粉を混ぜ、油で揚げて作られます。ジャガイモのパンケーキはヨーロッパで広く親しまれている料理で、例えばアイルランドのボクスティ(Boxty)やスイスのレシュティ(Rösti)、ポーランドのプラツキ(Placki)などがあります。
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