

ドナウウェル (Donauwelle)
ドイツ、オーストリアで親しまれている伝統的なケーキ。サワーチェリー、バタークリーム、ココア、チョコレートなどを使用して作られるもので、名称は「ドナウ川の波」を意味します。生地の色合いがグリム童話「白雪姫」の描写に似ていることから「白雪姫のケーキ」と呼ばれることもあります。

シュヴァルツヴェルダー キルシュトルテ (Schwarzwälder Kirschtorte)
キルシュヴァッサー(さくらんぼの蒸留酒)を染み込ませたスポンジ生地にさくらんぼとチョコレートで飾り付けをしたドイツのケーキ。ドイツ南西部、シュヴァルツヴァルト地方の黒い森をイメージして作られており、ドイツ語で「黒い森のサクランボケーキ」を意味しています。

スパゲティアイス (Spaghettieis)
ドイツ南西部・バーデン=ヴュルテンベルク州のマンハイムが発祥といわれているドイツのアイスクリーム。スパゲッティ状に絞りだされたアイスクリームの上にストロベリーソースやホワイトチョコレートなどをトッピングして作られるもので、一見するとトマトソースがかかったスパゲッティそのもの。

シュトレン (Stollen)
ドイツの伝統的なクリスマスケーキ。ドライフルーツやナッツ、カルダモン、シナモンなどが入った生地を焼き上げ、全体を覆うように粉砂糖をまぶして作られます。その発祥はザクセン州・ドレスデンであるといわれており、この地では例年第2アドヴェントの土曜日にシュトレン祭りが開催されます。

グーゲルフプフ (Gugelhupf)
オーストリアやドイツ、フランスのアルザス地方で親しまれているリング状のケーキ。その歴史には諸説ありますが、ニーダーエスターライヒ州のカルヌントゥム遺跡でグーゲルフップフの型に似た陶器が出土していることから、古代ローマ時代には作られていたのではないかと言われています。
後にオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフが好んで食べていたことで、上流階級を中心に高級菓子として広まるようになりました。
かのマリー・アントワネットがフランス国王ルイ16世へ嫁ぐ際に、グーゲルフップフをフランスに持ち込んだという逸話が残されていますが、専門家の中にはフランス発祥説を唱える人もいるようです。

レープクーヘン (Lebkuchen)
ハチミツやスパイス入りのドイツのクリスマスクッキー。とりわけ、クリスマスマーケットの屋台で販売され、アイシングで装飾が施されたハート形のレープクーヘンは多く出回ります。
その起源は紀元前350年の古代エジプトで作られていたハチミツ入りのパンが原型だといわれており、13世紀頃フランケン地方の修道院で現在のような形のレープクーヘンが作られるようになったとされています。
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