Local Desserts in Hungary – ハンガリーの郷土菓子 –

クルトシュカラーチ (Kurtoskalacs)

ハンガリーやチェコ、ルーマニアで親しまれている焼き菓子。ハンガリー語で 「クルトシュ(Kürtős) = 煙突」、「カラーチ(Kalács)= ケーキ」を意味します。 棒にパン生地を巻きつけて回転させながら焼き上げるお菓子で、シナモン・ココア・ナッツなど様々なフレーバーがあります。

エステルハージ・トルテ (Eszterházy Torta)

4~5層のアーモンドメレンゲの生地にバタークリームを挟んで作られたケーキ。20世紀頃ハンガリー・ブダペストの菓子職人によって作られたもので、ハンガリーの貴族であり、オーストリア帝国の外交官を務めたパウル・アントン・エステルハージに因んで名付けられました。

当時オーストリア = ハンガリー帝国で広まり、帝国内で最も有名なケーキの一つとして親しまれていたそうです。

ベイグリ (Bejgli)

ハンガリーの焼き菓子。伝統的なベイグリは、生地にクルミやケシの実のペーストが詰められていますが、最近では栗やプルーン、サクランボなどバラエティに富んだものが作られています。ヨーロッパ諸国では、ベイグリによく似たケシの実を使用したお菓子が数多く存在します。

ドボシュトルタ (Dobostorta)

ハンガリーのケーキ。薄いスポンジケーキとチョコレートバタークリームが交互に重ねられたもので、生地の表面はカラメルで覆われています。ハンガリー人菓子職人ドボシュ・C・ヨージェフ氏(Dobos C. József)によって考案されたと言われており、1885年ブダペストで開かれた展示会で提供されたことを機に広く知られるようになりました。

当時この展示会で、オーストリアの皇帝とハンガリーの国王を兼ねたフランツ・ヨーゼフ1世と皇后エリーザベトもドボシュトルタを食したといわれています。

トゥーローゴンボーツ (Túrógombóc)

カッテージチーズやセモリナ粉。卵などを混ぜ合わせた生地に、パン粉をまぶして、油で揚げたもの。粉砂糖をまぶしたり、サワークリームやフルーツ、アプリコットジャムなどを添えたりして供されるのが一般的です。デザートとしてのみならず、食事として提供されることもあります。

フロドニ (Flódni)

リンゴやクルミ、ケシの実、プラムジャムのフィリングが重ねられたケーキ。ドイツ語圏や東欧諸国などに定住したアシュケナージ系ユダヤ人によって生み出され、彼らによってハンガリーに伝えられたと考えられています。伝統的には「ハヌカ (Hanukkah)」や「プリム (Purim)」などのユダヤ教のお祭りの際に食べられます。

Photo by octopusHat

メーゼシュ・クレーメシュ (Mézes Krémes)

ハチミツを練りこんだ生地に、セモリナクリームとアプリコットジャムが重ねられたハンガリーのケーキ。生地の表面にはチョコレートや粉砂糖などが振りかけられており、オーストリア=ハンガリー帝国時代に生み出されたと考えられています。

グンデル・パラチンタ (Gundel Palacsinta)

ハンガリー風パンケーキ。薄く焼いた生地に刻んだクルミやレーズン、ラム酒などから作られたフィリングを詰め、上からチョコレートソースをかけて作られます。1940年、ブダペストの高級レストラン「グンデル (Gundel) 」でハンガリーの作家マーライ・シャーンドル (Márai Sándor) の作品を原作とした演劇が行われ、その後の晩餐会でマーライ氏の妻、ローラ (Lola) によってこのパンケーキが振る舞われました。

レストラン経営者であるカーロイ・グンデル (Károly Gundel) がこのデザートを大変気に入り、当初は「マーライ・パラチンタ」としてレストランで提供するようになりました。しかし、第二次世界大戦後にマーライ夫妻が国外へ亡命し、レストランは国有化されたことで現在の名称に変更されることとなりました。

サロンツコル (Szaloncukor)

ハンガリーのクリスマスの時期に供されるチョコレート菓子。その名称は「サロン (Szalon) 」= 応接間 「ツコル (Cukor) 」= キャンディーを意味し、チョコレートの中にはマジパンやゼリー、フルーツなど様々なものが詰められています。光沢のあるカラフルな包み紙に包まれ、クリスマスツリーに飾るお菓子としても知られています。

ジェルボー・セレット (Zserbó Szelet)

イースト生地に細かく刻んだクルミとアプリコットジャムのフィリングが交互に重ねられたケーキ。生地の表面はチョコレートでコーティングされています。1884年にブダペストに移り住んだスイスのショコラティエ、エミール・ジェルボー (Émile Gerbeaud) によって考案されました。

彼がブダペストで経営を引き継いだカフェは、現在世界的に有名な老舗「カフェ・ジェルボー (Café Gerbeaud)」として広く知られています。ジェルボーは 1884 年にブダペストに移り、クーグラー コーヒー ハウスとパティスリーの経営を引き継ぎました。この店は現在、有名なカフェ ジェルボーになっています。

チュルゲ (Csöröge)

カーニバルの時期に親しまれるハンガリーの揚げ菓子。 中央部に切り込みの入った薄い生地をひねり、油で揚げて粉砂糖を振りかけて作られます。「チュルゲファンク (Csörögefánk) 」や「エンジェルウィングス (Angel Wings) 」の名称でも知られています。

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