Traditional Cuisines in Italy – イタリアの伝統的な料理 –

グリッシーニ (Grissini)

イタリア・トリノ発祥とされるスティック状のパン。前菜やおつまみとして提供されることが多く、ローズマリーやゴマ等で風味付けしたり、生ハムに包んだりして頂きます。

17世紀頃、病弱だったイタリア王家・サヴォイア家ヴィットーリオ・アメデーオ2世のために考案されたのが始まりであるといわれています。

かのフランス皇帝・ナポレオンもグリッシーニを「小さいトリノの棒」と呼んで好んで食べていた記録も残されているそう。

ポレンタ (Polenta)

イタリア北部で親しまれている郷土料理。粉状にしたトウモロコシにを粥状に煮たもので、ソースやチーズをかけたり、肉料理に添えたりして頂きます。

15世紀頃アメリカ大陸からトウモロコシが持ち込まれ、小麦の栽培に不向きな北部や山岳地域を中心に主食として食されるようになったのが始まりであるといわれています。

パスタ (Pasta)

マカロニ、ペンネ、スパゲッティ、ラザニアなど小麦粉を水や卵で練ったイタリアの麺類の総称。パスタはイタリアの代表的な主食であり、国内にはおよそ300を超える種類のパスタがあるとされています。

その起源は明らかになっていないものの、古代ローマ時代に食されていた「プルス」と呼ばれる料理が原型であるといわれています。

現在のようなソースと絡めて食べるパスタ料理が普及し始めたのは16世紀の大航海時代。新大陸からトマトが持ち込まれ、トマトとパスタの相性の良さから、17世紀以降広く親しまれるなったそうです。

アマレッティ (Amaretti)

粉状にしたアーモンドにメレンゲを加えて焼き上げたお菓子。マカロンの原型ともいわれており、その名称はイタリア語の “amaro(苦い)”に由来しています。紅茶やコーヒーのお供としてはもちろんのこと、本場のイタリアではデザートワインと頂くこともあるそうです。 

カッサータ (Cassata)

シチリア発祥の伝統的なケーキ。リコッタチーズとスポンジケーキをマジパンで包み、アイシング(糖衣)やシロップ漬けのフルーツで華やかに飾り付けられます。

その起源には諸説あるものの、9世紀初頭シチリアを侵攻してきたアラブ人たちから伝わったといわれています。日常的に親しまれているデザートですが、特にカーニバルの時期には多く提供されます。

カントゥッチ (Cantucci)

トスカーナ州・プラート発祥の堅焼きビスケット。広くは「ビスコッティ」の名称で親しまれているお菓子で、“Vin Santo”と呼ばれるデザートワインに浸しながら頂くのが伝統的なスタイルです。その起源は諸説ありますが、カントゥッチが世界に広く知られるようになったのは、19世紀後半のこと。

イタリアの菓子職人アントニオ・マッテイは、1858年にトスカーナ州・プラートに“Biscottificio Antonio Mattei”を開業、アーモンドをふんだんに使用した「ビスコッティ ディ プラート」を製造・販売しました。1862年のロンドン、1867年のパリで開催された万国博覧会では、賞を受賞するほど高く評価されました。

カノーリ (Cannoli)

南イタリア・シチリア島発祥のお菓子。筒状のパイの中にはリコッタチーズのクリームが詰められており、ピスタチオ・オレンジピール・チョコレートなどの装飾が施されています。

その歴史は、9~11世紀頃のイスラーム統治時代が起源であるとされています。当時、シチリア島中部・カルタニセッタにてアラブの首長の側室たちによって考案された。または、この地の修道女たちによって生み出されたなど諸説あるようです。

キアッキエレ (Chiacchiere)

油で揚げた生地に粉砂糖をまぶしたカーニバルの代表的なお菓子。「ガラーニ(Galani)」、「ブジエ(Bugie)」、「チェンチ(Cenci)」など地域ごとに多種多様な名称が存在します。

その起源は古代ローマ時代までさかのぼると言われており、伝統的な農業祭・サトゥルナリアを祝うために作られていた「フリクティリア」(Frictilia)と呼ばれるお菓子が原型とされています。

スフォリアテッラ (Sfogliatella)

イタリア南部ナポリ地方の焼き菓子。貝殻をかたどった何層にも重なったパイ生地に、リコッタチーズやカスタードクリームが入ったお菓子で、イタリア語で「ひだを何枚も重ねた」を意味します。

18世紀頃、アマルフィ海岸沿いのサンタローザ修道院で、食材の残り物(セモリナ生地、ドライフルーツ、砂糖、リモンチェッロ)から作られたのがスフォリアテッラの起源であるといわれています。

パネットーネ (Panettone)

生地にドライフルーツが入ったドーム型のパン菓子。ミラノ発祥のお菓子として知られ、イタリアではクリスマスの時期に食べる習慣があります。

その歴史には諸説あり、パネットーネにまつわる様々な逸話が残されています。中でも最も有名な逸話の一つは、15~16世紀頃ミラノを統治していたスフォルツァ家の話です。

ミラノ公 ルドヴィーコ・スフォルツァ (Ludovico il Moro)の宮廷のシェフがクリスマスの晩餐会の準備中に失敗してしまったドルチェの代わりに、見習いの少年・トニによって即席で作られたケーキが供されました。

図らずもそのケーキは大いに好評を得たため、ルドヴィーコ氏は彼に敬意を表してケーキの名前を「パン・ディ・トニ」と名付けたのだそうです。

コロンバ パスクワーレ (Colomba Pasquale)

キリスト教のイースターの時期に食されるイタリアの甘いパン。オレンジピールが練りこまれた生地に、フロストシュガーやアーモンドなどをトッピングして作られます。平和の象徴として知られる鳩の形をしており、その名称はイタリア語で「復活祭の鳩」を意味します。

パスティエーラ・ナポレターナ (Pastiera Napoletana)

イタリア南部・ナポリで親しまれているイースターのお菓子。その起源には諸説ありますが、有名な伝説として人魚パルテノペのお話があります。

ナポリ湾に響いていた彼女の美しい歌声への感謝のしるしとして、人々はリコッタチーズ、小麦粉、卵、牛乳、砂糖、オレンジフラワーウォーターなどの食材を贈りました。パルテノペはこれらの食材を使ってこのお菓子を生み出しました。

フルッタ・マルトラーナ (Frutta Martorana)

イタリア・シチリアのマジパン菓子。マジパンとは、アーモンドパウダーと砂糖を練って作られるお菓子のことで、フルッタ・マルトラーナはこのマジパンを用いて果物や野菜をかたどり、色付けして作られます。

11月2日の「死者の日 (Giorno dei Morti)」に食べる習慣があり、その歴史は約500年前、シチリア・パレルモのサンタ・マリア・デッラミラリオ教会に併設されたマルトラーナ修道院で生まれたといわれています。

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