キムチ (Kimchi)
塩漬けした野菜に香辛料や塩辛などを混ぜた韓国の漬物。もともと厳寒期に備えた保存食として、野菜を塩漬けしたものが作られるようになったのがその原型だとされています。
16世紀に日本から朝鮮半島に唐辛子が持ち込まれ、18世紀頃から本格的に唐辛子がキムチ作り用いられるようになりました。
韓国では、毎年秋になると「キムジャン」と呼ばれるキムチ作りが行われます。これは韓国の厳しい冬に備え春先までの保存食(=キムチ)を大量に漬ける習わしで、2013年にはユネスコの無形文化遺産に登録されました。
トッポッキ (Tteokbokki)
主に屋台で親しまれている韓国のストリートフード。「トック (떡)」と呼ばれる棒状の餅をコチュジャンや砂糖などで甘辛く炒め煮込んだ料理。
今や庶民的な料理として普及しているトッポッキですが、かつては宮廷料理として食されていた歴史があり、当時は醤油をベースとした味付けのものが作られていました。
16世紀に日本から唐辛子が伝わり、18世紀以降唐辛子が調味料として本格的に用いられるようになった後に、現在のような甘辛いトッポッキが作られるようになったそうです。
プルコギ (Bulgogi)
韓国の代表的な肉料理。下味を付けた牛肉や野菜を焼いたり、煮たりして作られるもので、その名称は「プル (불)」=「火」、「コギ (고기)」=「火」を意味します。高句麗時代 (紀元前37年 ~ 668年)より食されていた「貊炙 (メッチョッ)」が起源とされています。
李氏朝鮮時代(1392年 ~ 1897年)には、下味を付けた牛肉を炭火で焼いた「ノビアニ」が宮中で作られるようになり、現在のプルコギへと変化を遂げていったと考えられています。