

オヴォシュ・モーレシュ (Ovos Moles)
ポルトガル中部・アヴェイロの名物菓子。魚や貝殻、樽などをかたどった白い皮の中に、卵黄のクリームが詰まったお菓子で、15~16世紀頃この地の修道院で生み出されたのがはじまりだといわれています。当時洗濯のりとして卵白が使用されており、大量に余った卵黄はお菓子作りの材料として用いられました。2009年にはEUのPGI(地理的表示保護)の対象品目に指定されました。

パステル・デ・ナタ (Pastel de Nata)
卵黄をふんだんに用いたカスタードクリームを丸い生地に詰めて焼いたポルトガルのタルト。その歴史は、リスボンのベレン地区にあるジェロニモス修道院の修道女たちによって考案されたといわれています。
しかし、1820年のポルトガル王国で起こった「自由主義革命」によって国内の修道院が閉鎖に追い込まれ、行き場をなくした修道士たちはパステル・デ・ナタを売って生計を立てたのだそうです。
パステル・デ・ナタの伝統的なレシピは、1837年に創業された菓子店 “Pastéis de Belém” によって受け継がれ、今でもなお、多くの人々に愛され続けています。

ボリーニョ・デ・シューバ (Bolinhos de Chuva)
ポルトガルやブラジルで親しまれている揚げ菓子。ボール状に丸められた生地には、シナモンと粉砂糖が振りかけられており、その名称はポルトガル語で「雨のケーキ (お菓子) 」を意味します。起源には諸説ありますが、17世紀頃のポルトガルで、雨の日に外で遊びにいけない子供たちのために作られたというのが通説とされています。

ボーロ・デ・メル (Bolo de Mel)
ポルトガル・マデイラ島のケーキ。生地にはアニスやシナモン、クローブなどのスパイスやハチミツが用いられ、伝統的にクリスマスの時期に食べる習慣があります。その歴史は15~16世紀頃、マデイラ島の修道院で作られたのがはじまりであるといわれています。食べる際はケーキをカトラリーを使用せず手で割り、マデイラワインと合わせるのが作法とされています。

ボーロ・レイ (Bolo Rei)
ポルトガル語で「王様のケーキ」を意味するポルトガルの焼き菓子。その形は王冠をかたどっており、生地の表面にはフルーツのシロップ漬けやナッツなどで彩り豊かに装飾が施されています。クリスマスから1月6日の「公現祭」までの時期に食べる習慣があります。フランスのケーキ「ガレット・デ・ロワ」に起源をもち、ポルトガルには19世紀頃に普及しました。

ケイジャーダ (Queijada)
ポルトガルのチーズタルト。フレッシュチーズや卵、砂糖、小麦粉などから作られ、オレンジ風味やココナッツ風味、アーモンド風味など様々な種類が存在します。その歴史は13世紀頃までさかのぼり、修道院で生み出されたと考えられています。現在はポルトガル全土で親しまれていますが、中でもシントラのものは有名です。

フォラール (Folar)
ポルトガルのイースターパン。小麦粉や卵、イースト、牛乳などから作られるもので、生地の中に茹で卵が入っているのが特徴です。地域や家庭によってレシピが異なり、甘いものから塩気のあるものまで幅広いフォラールが作られています。
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