

カノム・ターン (ขนมตาล / Khanom Tan)
タイのココナッツ蒸しケーキ。バナナの葉で作られた容器に入れられており、多くの場合すりおろしたココナッツがトッピングされています。その歴史はスコータイ王朝時代 (13〜14世紀) のさかのぼるといわれており、ヤシの栽培が盛んなタイ中部・ペッチャブリー県 (จังหวัดเพชรบุรี) などの地域で親しまれています。

カオニャオ・サンカヤー (ข้าวเหนียวสังขยา / Khao Niao Sangkhaya)
蒸したもち米 (カオニャオ) に、卵黄やココナッツミルクなどから作られた「サンカヤー (สังขยา) 」と呼ばれるタイ風カスタードをのせたデザート。17世紀アユタヤ朝時代、女性宮廷菓子職人のマリア・グヨマール・デ・ピニャ (ターオ・トーンキープマー) が卵黄を用いたポルトガル菓子のレシピを取り入れて、このデザートを考案したといわれています。
彼女はポルトガル人、ベンガル人、日本人などを祖に持ち、タイの伝統菓子の基礎を築いたとして「タイのデザートの女王」とも呼ばれていました。一方で、ポルトガル菓子のレシピを取り入れたデザートは、彼女が生まれる150年以上も前からアユタヤのポルトガル人コミュニティですでに普及していたという指摘もあり、現在も専門家によって意見が分かれているといわれています。

カオニャオ・マムアン (ข้าวเหนียวมะม่วง / Khao Niao Mamuang)
タイ語で「カオニャオ (ข้าวเหนียว) 」=「もち米」、「マムアン (มะม่วง) 」= 「マンゴー」を意味するデザート。その名の通り、蒸したもち米にマンゴーが添えられ、上からココナッツミルクをかけて食べます。
その起源について明確に記された書物は残されていませんが、現在のようにもち米とマンゴーを組み合わせて食べるスタイルが広く親しまれるようになったのは、ラーマ5世 (1853年 ~ 1910年) の治世下であったといわれています。

カノムクロック (ขนมครก / Khanom Khrok)
タイのミニパンケーキ。専用の鉄板に米粉やココナッツミルクをベースとした生地とココナッツクリームを時間差で流し込み、刻んだネギやタロイモ、トウモロコシ、カボチャなどの具材をトッピングして焼き上げます。その歴史はアユタヤ王朝時代までさかのぼるといわれており、現在ではタイの代表的な屋台料理の一つとして親しまれています。
カンボジアの「ノム・クロック (នំគ្រក់) 」やミャンマーの「モン・リンマヤー (မုန့်လင်မယား) 」、ベトナムの「バインコット (Bánh khọt) 」など、タイの近隣諸国ではカノムクロックとよく似た菓子・料理が存在します。

アイティム・ガティ (ไอติมกะทิ / I-Tim Kathi)
タイのココナッツミルクアイス。パンやココナッツの殻などに盛り付け、もち米やタロイモ、ピーナッツなどをトッピングして供されます。その歴史は19世紀、ラーマ5世の治世下で製氷技術が導入された時期にさかのぼるといわれています。当時牛乳は高価で手に入りにくかったため、その代替品として地元で手に入りやすかったココナッツミルクが用いられ、アイティム・ガティが誕生したと考えられています。
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