

木彫りの熊 (Carved Wooden Bears)、北海道
北海道・八雲町発祥の民芸品。1922年、19代当主・徳川義親 (よしちか) が旅先のスイスで見つけた民芸品を手本として持ち帰り、八雲の農民たちの冬場の収入源として木彫りを推奨したのがはじまりだといわれています。
木彫りの熊といえば鮭をくわえた姿で広く知られていますが、これは戦後に定番化されたもので、実は作者によって彫り方や表情などが異なる多種多様なものがあります。

津軽塗 (Tsugaru Nuri)、青森県
青森県・津軽地方の伝統漆器。江戸時代中期、津軽藩召し抱えの塗師によって始められたと伝えられており、「唐塗 (からぬり)」「七々子塗 (ななこぬり)」「紋紗塗 (もんしゃぬり)」「錦塗 (にしきぬり)」の4つの技法が現在まで受け継がれています。
津軽塗の代表格ともいえる「唐塗 (からぬり)」は津軽ヒバを使った素地に漆を塗っては研磨する約48もの工程を繰り返し、2カ月余の日数を費やして仕上げられます。

南部鉄器 (Nambu Ironware)、岩手県
岩手県の盛岡市と奥州市で作られる伝統工芸品。南部鉄器には鉄瓶や鉄鍋、香炉など様々な種類があり、丈夫で長持ち・熱が均一に伝わる・保温性に優れているなどが特徴です。
盛岡の南部鉄器は江戸時代、南部藩主が京都から釜師を招き、茶の湯釜を作らせたことが始まりとされています。一方、奥州の南部鉄器は、平安時代に奥州藤原氏近江の国 (滋賀県) から鋳物師を招き、仏具や武具などをを作らせたのが始まりだといわれています。

宮城伝統こけし (Miyagi Traditional Kokeshi)、宮城県
宮城県で作られる伝統工芸品の一つ。「鳴子 (なるこ) こけし」「作並 (さくなみ) こけし」「遠刈田 (とおがった) こけし」「弥治郎 (やじろう) こけし」「肘折 (ひじおり) こけし」の5つの伝統こけしがあります。その歴史は江戸時代、東北地方の温泉地において温泉土産として生まれたものと伝えられています。

大館曲げわっぱ (Odate Mage Wappa)、秋田県
秋田県大館市で作られる伝統工芸品。薄く剥いだ秋田杉を、熱湯につけて柔らかくしてから筒状に丸め、合せ目を山桜の樹皮で縫い止めをして作られます。
もともとはきこりが杉柾 (木目が平行に通った杉材) で曲物の器を作ったのがはじまりだと伝えられており、藩政時代には大館城主・佐竹西家が領内の豊富な森林資源を活かし、下級武士の内職として推奨したといわれています。

赤ベコ (Akabeko)、福島県
福島県会津地方の郷土玩具。赤い牛を模した張り子人形で、「べこ」とは東北地方の方言で「牛」を意味します。その起源は約400年前、会津藩主・蒲生氏郷 (がもううじさと) が職人を招き、収入の少なかった武士に作らせたという説が通説とされています。
平安時代に流行した疫病を赤い牛が追い払ったという伝説や、大地震で倒壊した柳津町の圓蔵寺 (えんぞうじ) を再建する際にどこからともなく赤い牛が現れ、資材運搬に貢献したという伝説が今に伝えられています。

笠間焼 (Kasamayaki)、茨城県
茨城県笠間地域で採れた粘土を使って作られる焼き物。江戸時代に笠間藩・箱田村の名主・久野半右衛門 (くのはんえもん) が信楽焼の陶工 ・長右衛門 (ちょうえもん)の指導を受けて開窯したのがはじまりだといわれています。

箱根寄木細工 (Hakone Yosegi Zaiku)、神奈川県
神奈川県箱根町で生産される木工芸品。様々な種類の木を組み合わせて作られる幾何学模様が特徴で、模様を作り出した種板 (たねいた)を鉋で薄く削り取り小箱などに貼りつける「ヅク貼り」と、種板そのものを加工して製品を作る「ムクづくり」があります。
江戸時代、箱根畑宿の石川仁兵衛 (いしかわにへい) が色や木目の違うさ木々を寄せ合わせてお盆や箱を作ったのが始まりだとされています。

益子焼 (Mashikoyaki)、栃木県
栃木県益子町で作られている伝統工芸品。その歴史は江戸時代、常陸国笠間藩 (現・茨城県笠間市) で修業した大塚啓三郎(おおつかけいざぶろう) が窯を築いたのが始まりとされています。
当初は主に鉢、水がめ、土瓶といった日用品として用いられていましたが、1924年に陶芸家・濱田庄司 (はまだしょうじ) らが民藝運動を進めたことで、芸術品としての側面も持つようになりました。

江戸切子 (Edo Kiriko)、東京都
東京都で作られているガラス工芸品。1834年、江戸大伝馬町でビードロ問屋を営む加賀屋久兵衛 (かがやきゅうべえ) が金剛砂を用いてガラスの表面に細工を施したのが始まりとされています。1881年には指導者としてイギリスのカットグラス技師、エマヌエル・ホープトマンが招かれ、今に伝わる江戸切子のガラス工芸技法が確立されました。

さるぼぼ (Sarubobo)、岐阜県
岐阜県飛騨地方を代表する民芸品。赤い顔と身体が猿の赤ん坊に似ていることから飛騨の言葉で「猿の赤ん坊」を意味する「さるぼぼ」と名付けられたといわれています。古くから子 (特に娘) の健康・良縁・安産などを願って母親がこの人形を作り与える風習がありました。

九谷焼 (Kutani-yaki)、石川県
石川県加賀地方で生産される陶磁器。色鮮やかな上絵付けが特徴で、古九谷風 (初期の九谷焼) や木米風 (素地に赤色を塗り、人物を描く)、吉田屋風 (緑・黄・紫の3色を用いる) など様々な種類があります。
その歴史は1655年、大聖寺藩初代藩主・前田利治 (まえだとしはる) 公の命により、肥前有田で陶技を学んだ後藤才治郎 (ごとうさいじろう) が、九谷村 (現在の山中町) で開窯したのが始まりです。
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