アルムドゥードゥラー (Almdudler)
オーストリアの国民的ソーダ。レモンバーム、セージ、リンドウといった高山で採れるハーブから作られる飲み物で、1957年誕生以来圧倒的な人気を誇ります。生産量のほとんどが国内で消費されるため、オーストリア国外でお目にかかることは滅多にないそうです。
レッドブル (Red Bull)
オーストリアで誕生したエナジードリンク。オーストリアの実業家・ディートリッヒ・マテシッツ氏が、タイのエナジードリンク“Krating Daeng”(赤いガウル/牛の意)に触発されて、欧米人向けに改良を重ね、1987年より発売。今や年間約115億缶が販売されるほどの世界的な飲料として親しまれています。
アインシュペナー (Einspänner)
エスプレッソの上にたっぷりのホイップクリームを浮かべたウィーンのコーヒー。一見フランツィスカーナーに似ていますが、フランツィスカーナーはエスプレッソにミルクが入っているのに対して、アインシュペンナーには入っていません。
かつて御者(馬車に乗って馬を操る人)たちの間で好まれていた飲み物で、その名称は「一頭立ての馬車」を意味します。ホイップクリームはコーヒーの保温の役割も担っており、彼らは暖を取るために飲んでいたともいわれています。
ヴィーナー・メランジュ (Wiener Mélange)
ミルク入りのエスプレッソにミルクフォームを浮かべたオーストリアのコーヒー。名称は「ウィーン風の混ぜたもの」を意味します。カプチーノとよく比較されますが、メランジュはコーヒーとミルクの特別なブレンドで、カフェラテに似ています。
ウィーンのカフェ文化は300年以上の歴史があり、その起源は1683年の第二次ウィーン包囲戦でトルコ軍から伝わったことが始まりであるといわれています。
カプジナー (Kapuziner)
イタリアを代表するコーヒー・カプチーノの原型となったコーヒー。飲み物の色がカプチン修道会の修道士の僧服の色と似ていることから、このような名称を付けられたといわれています。中世ヨーロッパの名門王家・ハプスブルク家によってイタリアにも伝わり、独自に変化を遂げました。
フランツィスカーナー (Franziskaner)
ミルク入りのエスプレッソの上にホイップクリームを浮かべたコーヒー。ホイップクリームにはチョコレートパウダーが掛かっており、その名称は「フランシスコ会修道士」を意味します。これは、飲み物の色が修道士の僧服の色と似ているため、このような名称が付けられたといわれています。
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