

キャロットケーキ (Carrot Cake)
イギリスの伝統菓子。中世の時代、砂糖は大変貴重だったためその代用として人参が用いられたことが始まりであるといわれています。(=キャロットプディング)第二次大戦中、砂糖の入手が困難になったことでキャロットケーキが再流行し、1960~1970年代にはヨーロッパ・アメリカでも親しまれるようになりました。

ヴィクトリアスポンジケーキ (Victoria Sponge)
イギリスの代表的な郷土菓子の一つ。19世紀イギリス王室のシェフが考案したスポンジケーキで、かのヴィクトリア女王が“オズボーンハウス”(王室の離宮)のティータイムに楽しんでいたといわれています。
ビクトリアスポンジケーキは、当初ジャムを挟んだだけのシンプルなものでしたが、現在はクリームや果物が使用されているものが一般的です。

バッテンバーグケーキ (Battenberg Cake)
イギリスの伝統的なケーキ。異なる2色の生地を市松模様に組み合わせマジパンで包んで作られます。1884年、ビクトリア王女(女王の孫娘)とドイツ・バッテンベルク家のルイ王子の結婚式のために考案されたといわれています。(諸説あり)

レモンドリズルケーキ (Lemon Drizzle Cake)
ティータイムの定番デザートとして親しまれている伝統的なケーキ。ドリズル(Drizzle)とは、「(オイルやソースなどの液体を) かける」を意味し、これはレモン果汁が入ったシロップを生地にたっぷりと染み込ませることに由来します。
その起源については諸説ありますが、料理書に初めて登場したのは、1967年ユダヤ人女性のエブリン・ローズ氏によって書かれたレシピであると言われています。

シムネルケーキ (Simnel Cake)
イギリスのイースターで親しまれているケーキ。ドライフルーツやスパイスなどが入った生地に焼き目を付けた球状のマジパンが飾られているのが特徴です。この球状のマジパンは、イエス・キリストの弟子のうち、裏切り者のユダを除いた「11人」を表しているそう。
またシムネルケーキは、四旬節の第4日曜日に祝われる「マザーリングサンデー(Mothering Sunday)」でも食べる習慣があります。
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