ブレンニヴィーン (Brennivín)、アイスランド
アイスランドのジャガイモから作られる蒸留酒。アイスランド語で「燃えるワイン」を意味するこのお酒は、アルコール度数が40度とかなり強く地元では「ブラック・デス」とも呼ばれています。
グリーンビール (Green Beer)、アイルランド
アイルランドの祝日/セントパトリックデー(3月17日)の風物詩であるビール。今や世界規模で盛り上がりを見せるこの行事は、アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックの命日です。緑はアイルランドのシンボル/シャムロック(三つ葉)の色で、衣装から飲食物、川・噴水まで緑一色に染められます。
エッグノッグ (Eggnog)、イギリス
イギリス発祥といわれているホットドリンク。牛乳・生クリーム・砂糖・卵を混ぜ合わせ、シナモンやナツメグで香り付けします。
イギリスから海を渡ってアメリカに伝わった後、当時安価で手に入ったラム酒を入れて飲まれるようになりました。現在はクリスマスの定番の飲み物として広い地域で親しまれています。
リモンチェッロ (Limoncello)、イタリア
イタリアの伝統的なレモンのリキュール。レモンの皮、水、アルコール、砂糖から作られる飲み物で、主に食後酒としていただきます。本場のリモンチェッロは、PGI(保護地理的表示)に登録されているソレントやアマルフィ海岸のレモンを使用して作られます。
アルムドゥードゥラー (Almdudler)、オーストリア
オーストリアの国民的ソーダ。レモンバーム、セージ、リンドウといった高山で採れるハーブから作られる飲み物で、1957年誕生以来圧倒的な人気を誇ります。生産量のほとんどが国内で消費されるため、オーストリア国外でお目にかかることは滅多にありません。
アドヴォカート (Advocaat)、オランダ
オランダの伝統的なクリーム系リキュール。卵/砂糖/ブランデー/などから作られるお酒で、デザートのトッピングや食前酒・食後酒として頂くことが多いです。オランダ語で「弁護士」を意味し、その所以は飲むと饒舌になるからだそう。(諸説あり)
ウーゾ (Ouzo)、ギリシャ
ギリシャで親しまれている蒸留酒。コリアンダーやフェンネル、スターアニスなど様々なハーブやスパイスから作られるお酒で、ギリシャとキプロス島で生産されたもののみ「ウーゾ」と名乗ることができます。(原産地名称保護制度) ストレートや水割り、コーヒーと一緒に…楽しみ方は多種多様です
グロッグ (Glögg)、スウェーデン
スウェーデンのホットワイン。赤ワインに柑橘類の皮、シナモン、クローブなどを加えて温めた飲み物で、クリスマスの時期に好んで飲まれます。ヨーロッパには様々なホットワインがありますが、グロッグはアーモンドとレーズンを入れるのが特徴です。
バラキート・コーヒー (Barraquito)、スペイン
スペイン・カナリア諸島で親しまれているリキュール入りコーヒー。グラスの中にコンデンスミルク、リコール43(柑橘類やハーブなどから作られるスペイン産のリキュール)、エスプレッソ、ミルクフォームの順に加えて作られます。
ファリサイ (Pharisäer)、ドイツ
ラム酒と砂糖を加えたコーヒーにホイップクリームを浮かべた飲み物。長年ドイツで親しまれてきた飲み方で、コーヒーとラム酒の甘い香りの相性は抜群。
かつて、酒好きな農民がこっそり酒をたしなむためにコーヒーにラム酒を加えて飲んでいたところ、牧師に見つかって「Du Pharisäer!( 偽善者だ!)」と叱責された逸話が残されており、「ファリサイ(パリサイ)」と名付けられたといわれています。
カフェオスト (Kaffeost)、フィンランド
フィンランドで親しまれているチーズ入りコーヒー。「ユーストレイパ」と呼ばれるフィンランドの伝統的なチーズが加えられており、特にカイヌ地方でよく飲まれています。
浅煎り豆を使用した酸味の強いコーヒーとチーズの相性は抜群で、チーズはコーヒーを飲み終えた後にすくっていただくのが一般的です。コーヒーの入れ物には、北欧の伝統的な木製のマグカップ「ククサ」がよく使われます。
ディアボロ (Diabolo)、フランス
フランスの夏の定番ドリンクの一つ。炭酸入りのレモネードに甘いシロップを加えたもので、ストロベリー/ザクロ/レモンなど様々なフレーバーがあります。ちなみに画像は“ディアボロ・メンテ”と呼ばれるミントフレーバーのドリンクです。
コラーダ・モラーダ (Colada Morada)、エクアドル
エクアドルの伝統的な飲み物。ブラックコーンフラワーやパイナップル、ブラックベリー、イチゴ、ハーブなどから作られるフルーツ飲料です。11月2日の死者の日に赤ちゃんの形をした “グアグア デ パン”と一緒にいただきます。
チャイ (Chai)、トルコ
トルコの紅茶。インドのミルクティーとして広く知られている名称ですが、トルコでもお茶のことを総称して“チャイ”と言います。チャイグラスに注がれた紅茶に、好みの量の砂糖を入れて頂きます。(トルコでは紅茶にミルクは入れません。)トルコ東部黒海沿岸にある「リゼ」はチャイの名産地です。
ミントティー (Mint Tea)、モロッコ
モロッコの代表的な飲み物の一つ。緑茶/フレッシュミント/砂糖から作られるもので、社交の場にはなくてはならない存在です。宗教上お酒が禁じられているため、それに代わる嗜好品として楽しまれており、別名「モロッカン・ウイスキー」とも呼ばれています。
タンダイ (Thandai)、インド
インドの伝統的な飲み物。ミルクや砂糖/アーモンド/カルダモン/ローズウォーター/サフラン/フェンネルなどから作られ、十分に冷やしていただきます。これは、春の訪れを祝う祭典“ホーリー”やヒンドゥー教の神/シヴァ神を祀る祭典“マハシヴラトリ”の際に提供されます。
ダルゴナコーヒー (Dalgona Coffee / 달고나커피)、韓国
韓国で親しまれているホイップコーヒー。インスタントコーヒー/砂糖/お湯をホイップしたものミルクの上に乗せて作られます。その前身は中国・マカオのコーヒーで、韓国で紹介された際に“ダルゴナ”(韓国語で「カルメ焼き」の意味)と名づけられました。
バタフライピーティー (Butterfly Pea Tea)、タイ
“Nam dok anchan(ナムドクアチャン)”の名称でも知られるタイのハーブティー。アジア地域原産のバタフライピー(和名:チョウマメ)と呼ばれる植物を原料とした飲み物で、レモンやライム、蜂蜜などを加えていただきます。柑橘類を加えると青色から鮮やかな紫色に色変わりするのが印象的です。
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