

ショートブレッド (Shortbread)
スコットランド発祥の伝統的なお菓子。小麦粉やバター、砂糖から作られるシンプルな焼き菓子で、現在ではプレーンの他にもフルーツやナッツ、チョコレートなどが入った多種多様なショートブレッドが供されています。
ショートブレッドのレシピが初めて公開されたのは18世紀に入ってからのことですが、16世紀のスコットランドを治めていた女王メアリー(メアリー・ステュアート)の好物だったという逸話も残されています。

スコーン (Scones)
小麦粉やベーキングパウダー、牛乳、バター、砂糖などを混ぜ合わせた生地をオーブンで焼き上げた小型のパン。
スコットランドのフラットブレッド「バノック」が原型とされており、その名称は、歴代スコットランド王の戴冠式に使用された椅子の土台の石 “The Stone of Scone ” に由来するといわれています。(諸説あり)

クラナカン (Cranachan)
ホイップクリームやオートミール、ウイスキー、ラズベリーなどから作られるスコットランドのデザート。「スコットランドのデザートの王様」(The Uncontested King of Scottish Dessert)とも呼ばれています。もともとはラズベリーの収穫時期の6月頃に供されるものでしたが、近年では1年を通して親しまれています。

ダンディーケーキ (Dundee Cake)
スコットランドの港湾都市・ダンディー発祥のフルーツケーキ。小麦粉やバター、砂糖、サルタナ(種なしブドウの一種)や砂糖漬けのオレンジピールなどから作られ、生地の表面にアーモンドの飾りが施されているのが特徴です。
19世紀頃にダンディー市のマーマレードメーカー “Keiller’s” によって生み出されたという説が通説とされていますが、フルーツケーキにサクランボが入っているのを好まなかったスコットランド女王メアリーのために16世紀にこのケーキが作られたという説も存在します。

タブレット (Tablet)
スコットランドの伝統的なお菓子。砂糖や練乳、バターなどをキャラメル状になるまで煮詰めて作られ、バニラやウイスキーで風味付けされることもあります。その起源の詳細は明らかにされていないものの、18世紀のスコットランドの家庭生活について書かれている “The Household Book of Lady Grisell Baillie”にはタブレットに関する記述が残されています。

ドロップ・スコーン (Drop Scone)
「スコッチパンケーキ」とも呼ばれるスコットランドのミニパンケーキ。1959年にアメリカのアイゼンハウアー大統領がスコットランドのバルモラル城を訪れた際に、エリザベス女王自らが振舞ったことでも知られています。朝食や軽食として食されることが多く、バターやジャム、メープルシロップなどを添えて供されるのが一般的です。
RECOMMENDED POST
Local Desserts in Scotland – スコットランドの郷土菓子 –
ショートブレッド (Shortbread) スコットランド発祥の伝統的なお菓子。小麦粉やバター、砂糖から作られるシンプルな焼き菓子で、現在ではプレーンの他にもフルーツやナッツ、チョコレートなどが入った…
Breakfast Dishes in Scotland – スコットランドの朝ごはん –
ポリッジ (Porridge) オート麦を水や牛乳で煮込んで作られるスコットランドのお粥。伝統的には「スパートル (Spurtle)」と呼ばれる木製の調理器具を用いて作られ、お好みでフルーツやハチミツ…