

ソムタム (Som Tam)
タイ北東部・イサーン発祥とされる青パパイヤのサラダ。千切りにした青パパイヤやトマト、にんじん、にんにく、ピーナッツ、干しエビ、ナンプラーなどを石のすり鉢に入れ、棒で叩くようにして作られます。
ラオスやベトナム、カンボジアなどの周辺国でもソムタムに類似した青パパイヤのサラダが食されています。

パッタイ (ผัดไทย / Pad Thai)
主に屋台で親しまれているタイ風炒め麺。米粉で作られた平たい麺に、もやしやにら、エビなどの具材と、タマリンドやナンプラーなどの調味料を加え炒めた料理です。
その起源には主に2つの説が通説とされており、その1つが1930年代の第二次世界大戦中、深刻な米不足に陥ったタイでは麺類を食べることが推奨されパッタイが考案されたという説。
もう一方は同時期、政府の政策の一つとしてタイの国民食コンテストが開催され、その際パッタイが選出されて、広く親しまれるようになったという説があります。

ミヤンカム (Miang Kham)
「1口で色々なものを食べる」を意味するタイの伝統的な軽食。ココナッツ/ライム/エシャロット/唐辛子/ピーナッツなどの具材を葉や蓮の花びらに包んでいただきます。 タイ宮廷料理を起源とする料理で、現在は屋台やレストラン、ホテルなど様々な場所で提供されています。

アイティムパット(ไอติมผัด / I-Tim-Pad)
タイ語で「アイスクリーム炒め」を意味するタイ発祥のデザート。-20 ~ -30℃に冷やされた鉄板に牛乳や液状のクリームを薄く広げ、ヘラでロール状に巻いて作られます。バニラ・チョコレート・ベリーなど多種多様なフレーバーがあり、ホイップクリームやフルーツ、ソースなどをトッピングして供されます。
2009年頃にタイの屋台で考案されたと考えられており、現在はアジアをはじめ、アメリカやヨーロッパなどの地域で “Rolled Ice Cream” や “Stir Fried Ice Cream” などの名称で広く親しまれています。

カオニャオ・マムアン (ข้าวเหนียวมะม่วง / Khao Niao Mamuang)
タイ語で「カオニャオ (ข้าวเหนียว) 」=「もち米」、「マムアン (มะม่วง) 」= 「マンゴー」を意味するデザート。その名の通り、蒸したもち米にマンゴーが添えられ、上からココナッツミルクをかけて食べます。
その起源について明確に記された書物は残されていませんが、現在のようにもち米とマンゴーを組み合わせて食べるスタイルが広く親しまれるようになったのは、ラーマ5世 (1853年 ~ 1910年) の治世下であったといわれています。

カオニャオ・サンカヤー (ข้าวเหนียวสังขยา / Khao Niao Sangkhaya)
蒸したもち米 (カオニャオ) に、卵黄やココナッツミルクなどから作られた「サンカヤー (สังขยา) 」と呼ばれるタイ風カスタードをのせたデザート。17世紀アユタヤ朝時代、女性宮廷菓子職人のマリア・グヨマール・デ・ピニャ (ターオ・トーンキープマー) が卵黄を用いたポルトガル菓子のレシピを取り入れて、このデザートを考案したといわれています。
彼女はポルトガル人、ベンガル人、日本人などを祖に持ち、タイの伝統菓子の基礎を築いたとして「タイのデザートの女王」とも呼ばれていました。一方で、ポルトガル菓子のレシピを取り入れたデザートは、彼女が生まれる150年以上も前からアユタヤのポルトガル人コミュニティですでに普及していたという指摘もあり、現在も専門家によって意見が分かれているといわれています。

カノムクロック (ขนมครก / Khanom Khrok)
タイのミニパンケーキ。専用の鉄板に米粉やココナッツミルクをベースとした生地とココナッツクリームを時間差で流し込み、刻んだネギやタロイモ、トウモロコシ、カボチャなどの具材をトッピングして焼き上げます。その歴史はアユタヤ王朝時代までさかのぼるといわれており、現在ではタイの代表的な屋台料理の一つとして親しまれています。
カンボジアの「ノム・クロック (នំគ្រក់) 」やミャンマーの「モン・リンマヤー (မုန့်လင်မယား) 」、ベトナムの「バインコット (Bánh khọt) 」など、タイの近隣諸国ではカノムクロックとよく似た菓子・料理が存在します。

カノム・ブアン (ขนมเบื้อง / Khanom Buang)
薄くのばして焼いた生地にメレンゲを挟み、様々なトッピングをのせたお菓子。トッピングにはココナッツフレークやフォイトーン (卵黄とシロップで作られたお菓子) などの甘いものから、細かく刻んだネギやエビのすり身を炒めたものなど塩気のあるものまで多岐にわたります。
もともとカノム・ブアンは上流階級の間で親しまれ、旧暦の1月に行われた宗教儀式の際には王室で用意されたといわれています。2013年には、タイ文化省文化振興局 (กรมส่งเสริมวัฒนธรรม) によって国の無形文化遺産として認定されました。
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