

クリスマスプディング (Christmas Pudding)、イギリス
イギリスのクリスマスには欠かせない伝統的なデザート。洋酒に漬けたドライフルーツやナッツ類、パン粉、香辛料などを混ぜ合わせ、蒸して作られます。上からブランデーをかけて火を付けるといった演出をする習わしが古くから存在します。
伝統的なクリスマスプディングは、時間をかけて作られることが一般的で、クリスマスの5週間前の日曜日「ステア・アップ・サンデー」から準備が始められます。蒸しあがった生地はおよそ1カ月間冷所で熟成させ、クリスマス当日には再度温めていただきます。

パネットーネ (Panettone)、イタリア
生地にドライフルーツが入ったドーム型のパン菓子。ミラノ発祥のお菓子として知られ、イタリアではクリスマスの時期に食べる習慣があります。
その歴史には諸説あり、パネットーネにまつわる様々な逸話が残されています。中でも最も有名な逸話の一つは、15~16世紀頃ミラノを統治していたスフォルツァ家の話です。
ミラノ公 ルドヴィーコ・スフォルツァ (Ludovico il Moro) の宮廷のシェフがクリスマスの晩餐会の準備中に失敗してしまったドルチェの代わりに、見習いの少年・トニによって即席で作られたケーキが供されました。
図らずもそのケーキは大いに好評を得たため、ルドヴィーコ氏は彼に敬意を表してケーキの名前を「パン・ディ・トニ」と名付けたのだそうです。

ヴァレニキ (Varenyky)、ウクライナ
ウクライナの代表的な料理。小麦粉を練った生地に肉類/じゃがいも/キャベツ/チーズなど様々な具材を包み茹でたもので、ウクライナの朝食やクリスマスの定番料理として親しまれています。
スイーツ系のヴァレニキにはサクランボやブルーベリー、いちごなどがあり、サワークリームと粉砂糖と一緒にいただきます。

バニレキプフェルン (Vanillekipferl)、オーストリア
オーストリアやドイツ、ハンガリーなどで親しまれているクリスマスクッキー。クリスマス前の4週間「アドヴェント」(待降節)に食べる習慣があり、粉砂糖をまぶしたり、チョコレートに浸したりしていただきます。
その歴史は1683年の第二次ウィーン包囲でオーストリア軍がトルコ軍を打ち負かしたことを祝って作られたというのが通説とされています。一方で、それ以前からバニレキプフェルンは存在していたという主張もあり、詳細は明らかにされていません。

オリーボーレン (Oliebollen)、オランダ
ドーナツの原型といわれるオランダの伝統的なお菓子。特にクリスマスと大晦日の定番のお菓子として知られており、これは古代ヨーロッパの冬至祭・ユールの時期に食されいていた歴史があります。プレーンの他に、リンゴやバナナ、カスタードなど種類も豊富です。

メロマカロナ (Melomakarona)、ギリシャ
ギリシャの伝統的なクッキー。オリーブオイルやオレンジジュース、コニャックなどが加えられた生地を焼き上げて、ハチミツやオレンジの皮などから作られたホットシロップの中に浸け、最後に刻んだクルミとシナモンをまぶして仕上げられます。

ティルゲル (Tirggel)、スイス
スイスの伝統的なクリスマスクッキー。チューリッヒの名産として知られるお菓子で、生地には愛のメッセージや聖書の描写など様々なデザインが描かれています。その歴史は15世紀にさかのぼり、当時はチューリッヒ市のパン屋のみがティルゲルを生産することを許されていたそうです。

ロスコン・デ・レジェス (Roscon de Reyes)、スペイン
スペインのクリスマスのお菓子。ドーナツ型の生地に砂糖漬けしたフルーツやナッツが散りばめられたケーキで、1月6日の公現祭(3名の賢者がキリストの誕生を祝福した日)に食されます。
ケーキの中には陶器の人形や豆が入っており、前者は幸運が訪れ、後者はロスコンの代金を支払わなければならないルールがあるそう。

ヴァニリェクランセ (Vaniljekranse)、デンマーク
デンマークの伝統的なクリスマスクッキー。デンマーク語で「バニラクッキー」を意味し、バターをふんだんに用いた生地の中にバニラビーンズや刻んだアーモンドが含まれているのが特徴です。

シュトレン (Stollen)、ドイツ
ドイツの伝統的なクリスマスケーキ。ドライフルーツやナッツ、カルダモン、シナモンなどが入った生地を焼き上げ、全体を覆うように粉砂糖をまぶして作られます。その発祥はザクセン州・ドレスデンであるといわれており、この地では例年第2アドヴェントの土曜日にシュトレン祭りが開催されます。
白い粉砂糖がたっぷりかかったその様子は、生まれたばかりのイエスを毛布でくるんだ姿ともいわれています。

サロンツコル (Szaloncukor)、ハンガリー
ハンガリーのクリスマスの時期に供されるチョコレート菓子。その名称は「サロン (Szalon) 」= 応接間 「ツコル (Cukor) 」= キャンディーを意味し、チョコレートの中にはマジパンやゼリー、フルーツなど様々なものが詰められています。光沢のあるカラフルな包み紙に包まれ、クリスマスツリーに飾るお菓子としても知られています。

ヨウルトルットゥ (Joulutorttu)、フィンランド
フィンランドのパイ菓子。風車ような形をしたパイ生地の中央にプルーンジャムが詰められ、全体に粉砂糖がかけられているのが一般的です。その名称はフィンランド語で「クリスマスタルト」を意味し、クリスマスには欠かせないお菓子として親しまれています。
ブッシュドノエル (Bûche de Noël)、フランス
薪の形をしたフランスのロールケーキ。フランス語で “Bûche” =「薪」、“Noël” =「クリスマス」を意味します。古代ゲルマンの冬至の祭り“ユール祭”では、大きな丸太を焚く習慣があり、ブッシュドノエルはこの丸太を模しているといわれています。(諸説あり)

ボーロ・レイ (Bolo Rei)、ポルトガル
ポルトガル語で「王様のケーキ」を意味するポルトガルの焼き菓子。その形は王冠をかたどっており、生地の表面にはフルーツのシロップ漬けやナッツなどで彩り豊かに装飾が施されています。クリスマスから1月6日の「公現祭」までの時期に食べる習慣があります。フランスのケーキ「ガレット・デ・ロワ」に起源をもち、ポルトガルには19世紀頃に普及しました。

クティア (Kutia)、ロシア
クリスマスの定番メニューのひとつ。小麦やナッツ、ドライフルーツ、はちみつなどから作られるもので、クリスマスイブの夕食の一品として提供されます。ロシアの他にも、ベラルーシやポーランド、ウクライナなど広い地域で親しまれています。
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