Local Desserts in India – インドの郷土菓子 –

クルフィ (Kulfi)

インドの伝統的なアイスクリーム。風味付けしたミルクを煮詰めて凍らせたもので、その味わいはとても濃厚。南アジアを中心とした広い地域で親しまれており、ピスタチオやローズウォーター、サフラン、カシューナッツなど様々なフレーバーが楽しめます。

モーダカ (Modak)

米粉または小麦粉の生地に刻んだココナッツやジャグリー (粗糖)、カルダモン、サフランなどを包んで、蒸すもしくは揚げて作られます。ヒンドゥー教の神ガネーシャの好物として知られ、彼の生誕を祝う祭り 「ガネーシュ・チャトゥルティー」ではモーダカが神前に供えられます。

キール (Kheer)

インドのスパイス入りミルク粥。米または春雨やタピオカを砂糖と牛乳で煮た後、ドライフルーツやナッツ、カルダモン、サフランなどで風味付けをして作られます。

「パヤサム」や「フィルニ」など地域によって名称が異なりますが、多くの場合イスラム教やヒンドゥー教の宗教行事の際に食べる習慣があります。

グラブ・ジャムン (Gulab Jamun)

「世界一甘いお菓子」と称されるインドの代表的なデザート。ボール状に丸められた「コア」と呼ばれるインドの乳製品や砂糖、小麦粉などで作られた生地を油で揚げ、ローズウォーターやサフランなどで風味付けされた砂糖シロップに浸して作られます。

カジュカトリ (Kaju Katli)

すりつぶしたカシューナッツやギー (インドの精製バター)、サフラン、ドライフルーツなどを混ぜ合わせ、生地をひし形に切って作られたお菓子。生地の表面に「ヴァルク (Vark) 」と呼ばれる食用銀箔が貼られているのが特徴で、ヒンドゥー教のお祭り「ディワリ (Diwali)」の際に食べる習慣があります。

ラスグッラ (Rasgulla)

「チェナー (Chhena)」と呼ばれるインドのチーズを丸め、スパイスの効いた甘いシロップで煮たお菓子。西ベンガル州と隣接するオディシャ州の間で、ラスグッラの発祥地を巡り激しい論争が起こりましたが、インド政府によって西ベンガル州のラスグッラは「バングラー・ラソゴラ (Banglar Rasogolla) 」、オディシャ州のものは「オディシャ・ラサゴラ (Odisha Rasagola) 」として「地理的表示 (GI) 」(地域ブランドを保護する制度)に認定されました。

マイソール・パク (Mysore Pak)

ひよこ豆の粉「ベサン粉 (Besan) 」やギー (インドの精製バター)、砂糖などから作られる、インド南西部・カルナータカ州のお菓子。クリシュナ・ラージャ4世 (Krishna Raja IV) 治世下のマイソール藩王国で、カカスラ・マダッパ (Kakasura Madappa) という宮廷料理人によって生み出されたといわれています。

現在、この宮廷料理人の子孫が経営する老舗菓子店 “Guru Sweets” がマイスール市内にあり、そこでは元祖のレシピが今もなお受け継がれています。

サンデシュ (Sandesh)

インド・ベンガル地方発祥のお菓子。インドのチーズ「パニール (Paneer) 」または「チェナー (Chhena)」、砂糖、カルダモンやサフランなどのスパイスなどから作られ、刻んだアーモンドやピスタチオなどを飾って仕上げられます。丸い形が一般的ですが、木彫りの型を用いて像や魚、巻貝などの形に作られることもあります。

ジャレビ (Jalebi)

インド全土で親しまれている国民的なスナック。小麦粉と水を合わせた生地を高温の油へ渦巻き状に絞り出し、揚げた後にシロップに浸して作られます。軽食や朝食として食されることが多く、朝食の際は「ラブリ (Rabri) 」、「カチョリ (Kachouri) 」、「ポハ (Poha) 」など様々な料理とともに供されるのが一般的です。

その歴史はペルシャ (イラン) 発祥と考えられており、現在はアジアから中東、北アフリカまで広い地域で親しまれています。

ラスマライ (Ras Malai)

インド・ベンガル地方で親しまれているデザート。丸く平らに成形したインドのチーズ「チェナー (Chhena)」または「パニール (Paneer) 」の生地に、サフランやカルダモンなどのスパイスで風味付けされたミルクソースをかけて供されます。
その名称はヒンディー語で “Ras (रस) ” = 「ジューシーな」、 “Malai (मलाई) ” -= 「クリーム」を意味し、インドのみならず、バングラデシュやパキスタンなどの国でも親しまれています。

ファルーダ (Falooda)

インドやパキスタン、バングラデシュなどの南アジアで親しまれているデザート飲料。でんぷんから作られる細い麺「ファルーダ・セヴ (Falooda Sev) 」や、バジルシード、ローズシロップ、ナッツ、ゼリー、牛乳 (またはラブリ) などから作られ、インドのアイスクリーム「クルフィ (Kulfi) 」がトッピングされることもあります。

紀元前400年頃の古代ペルシャで生み出されたといわれる「ファールーデ (Faloodeh)」にルーツを持ち、16 ~ 18世紀にかけてムガル帝国に伝わったと考えられています。

ゲヴァル (Ghevar)

インド北西部・ラージャスターン州の揚げ菓子。冷水や氷で冷やした小麦粉の生地を、高温のギー (インドの精製バター) に少量ずつ注ぎ、円盤状に揚げて作られます。仕上げに生地をシロップに浸したり、ラブリ (濃厚ミルク) をかけたり、ナッツやヴァルク (食用銀箔) などを飾ったりして供されます。

一般的に「ティージ (Teej)* 」や「ラクシャ・バンダン (Raksha Bandhan)* 」などのお祭り期間中に提供されますが、時期に関わらず家庭で作られることもあります。

*ティージ (Teej) … 雨季の到来を歓迎するヒンドゥー教のお祭り。
*ラクシャ・バンダン (Raksha Bandhan) … 兄弟と姉妹の関係を祝うヒンドゥー教のお祭り。

アチャッパム (Achappam)

「ローズクッキー」の名称でも知られるインド・ケララ州の揚げ菓子。鉄製の型を、米粉や卵、ココナッツミルク、ゴマなどを混ぜ合わせた生地に浸し、油で揚げて作られます。主にケララ州のキリスト教徒の間で親しまれており、クリスマスの時期に供されるのが一般的です。

17世紀頃、オランダ商人によって鉄製の型を使って作られるクッキー「ロゼット (Rosette) 」が伝えられ、これをもとにアチャッパムが生み出されたといわれています。

チッキ (Chikki)

ナッツやゴマ、雑穀などをジャガリー (インドの未精製の天然砂糖) で固めたお菓子。19世紀後半、ムンバイとプネを結ぶ鉄道建設が行われた際、労働者のために安価で栄養価の高い食糧として作られたのがこのお菓子だといわれています。

ミシュティドイ (Mishti Doi)

西ベンガル州発祥のヨーグルトデザート。牛乳を煮詰め、ジャガリー (インドの未精製の天然砂糖) やヨーグルトを加え、醗酵させて作られます。一般的に土製の素焼きの器に入っているのが特徴で、インドのみならずバングラデシュでも親しまれています。

ガジャル・カ・ハルワ (Gajar Ka Halwa)

すりおろしたニンジンや牛乳、砂糖、ギー (インドの精製バター) 、カルダモンなどを煮詰めて作られたデザート。刻んだアーモンドやカシューナッツ、ピスタチオ、レーズンなどを飾って仕上げられます。ディワリやホーリー、ラクシャ・バンダンといったインドのお祭りの際に食されることが多く、冬には温かくして供されるが一般的です。

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