アイリッシュシチュー (Irish Stew)
アイルランドの伝統的な家庭料理。19世紀初頭に登場した料理で、当初はマトンやタマネギ、じゃがいもなどシンプルな材料で作られましたが、後にラムや牛肉、その他の野菜が追加されました。ただし、材料やレシピが各家庭によって若干異なり、家庭の数だけレシピがあるともいわれています。
ベーコン & キャベッジ (Bacon and Cabbage)
アイルランドの伝統的な料理の一つ。塩漬けしたベーコンとキャベツを煮込んだシンプルな料理で、アイルランドの祝日/セントパトリックスデー(3月17日)に食べる習慣があります。付け合わせの野菜やホワイトソースと一緒にいただきます。
ソーダ・ブレッド (Soda Bread)
アイルランドの主食として食べられているパン。生地を発酵させずに作ることができる「クイックパン」に分類されるもので、小麦粉や重曹、食塩、バターミルクなどから作られます。その歴史は、炭酸水素ナトリウム(重曹)がアイルランドに伝えられた1840年頃に遡るとされています。
スコーン (Scone)
小麦粉やベーキングパウダー、牛乳、バター、砂糖などを混ぜ合わせた生地をオーブンで焼き上げた小型のパン。イギリスには、ジャムとクロテッドクリームを添えたスコーンを食べながら紅茶を飲む「クリームティー」と呼ばれる習慣があります。
スコットランドのフラットブレッド「バノック」が原型とされており、その名称は、歴代スコットランド王の戴冠式に使用された椅子の土台の石 “The Stone of Scone ” に由来するといわれています。(諸説あり)
現在のようなスタイルのスコーンになったのは、1800年代後半のヴィクトリア朝時代。ベーキングパウダーの発明や一般家庭へのオーブンの普及が進み、イギリスのティータイムには欠かせない存在として定着していきました。