

クレムナ・レジーナ (Kremna Rezina)
ホイップクリームとカスタードクリームをパイ生地に挟んだスロベニアのケーキ。スロベニア北西部にある観光地・ブレッド湖の名物として知られており、“Blejska kremšnita” “Blejska Kremna Rezina”とも呼ばれています。
その歴史は1953年、ブレッドのホテル専属パティシエのイシュトヴァン・ルカチェヴィッチ氏(Ištvan Lukačević)によって生み出されたのがはじまりだといわれています。
セルビア出身ハンガリー系のルカチェヴィッチ氏は、故郷で親しまれていたケーキをもとにクレムナ・レジーナを考案したのだとか。

ポティカ (Potica)
スロベニアの伝統的な焼き菓子。様々な具材が入った生地を型に入れて焼き上げたお菓子で、イースターやクリスマスなど特別な日に食べる習慣があります。
クルミやヘーゼルナッツ、タラゴン(ハーブの一種)、ケシの実、カッテージチーズなど様々な具材が入ったものがあり、その種類は80を超えると言われています。
2021年4月には、伝統的なレシピや製法に基づいて製造された製品であることを示す、EUの「伝統的特産品保証 (TSG) 」に登録されました。

プレクムルスカ・ギバニツァ (Prekmurska Gibanica)
生地の中にカッテージチーズやケシの実、クルミ、りんごなどの層が重ねられたスロベニアのケーキ。もともとはスロベニア北東部・プレクムリエ地方で知られるお菓子でしたが、現在ではスロベニアで広く親しまれています。2010年にはEUが定める「伝統的特産品保証」(TSG)に登録されました。
レシピの正確な起源は明らかにされていませんが、現存する最古の記録として1828年に司祭ヨジェフ・コシッチ氏(Jožef Kosič)によって編纂された文書があり、当時プレクムルスカ・ギバニツァは、結婚式の際や大きな仕事をしている労働者に供されていたのだそうです。

プルレクスカ・ギバニツァ (Prleska Gibanica)
スロベニア・プルレキヤ地方のケーキ。薄く伸ばした生地やカッテージチーズ、サワークリームを何層も重ね合わせ、オーブンで焼き上げて作られます。家庭ごとに独自のレシピが存在するといわれており、伝統的に休日や行事の際など特別な機会に供されます。
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